【講演者インタビュー】2月23日 パナソニック エコソリューションズ社 森川様

2018ものづくり総合大会にてご講演いただく、パナソニック エコソリューションズ社 新潟工場 工場長 森川誠さんに、日本能率協会の小高がお話をお伺いしました。
(以下敬称略)

蓄積したノウハウを活かせるのが国内生産。

小高
今回のご講演にもありますが、「国内」にこだわった理由とは何でしょう。

森川
新潟で作ることが、最適だからです。
照明器具は60年サイクルで大きく変わってきています。
ところが、LEDになったとたん、その変化のスピードが非常に早い。
新潟工場には、長年にわたって照明器具を作ってきたノウハウがあります。
LEDに向けた必要な技術など開発と、これまで蓄積したノウハウを活かせること、
このことを検討していくと、スピード感をあげるには、新潟が良いと判断しました。
もちろん、新潟工場の従業員を守る、という要素もあります。

小高
先ほど言われた「スピード感」というのは?

森川
開発からマーケットに出すまでの期間です。
内製化を進めることでスピード感を出せます。
商品企画は門真で行っていますが、製造に関する技術開発は新潟で行っています。
開発から量産まで行えること、このことで品質を担保しやすくなります。
照明器具には絶対的な安全性が求められますので。

小高
確かに、照明の無い家、というのはありませんね。
ところで、最近の照明は、色温度の異なるものがあり、非常に多様化していますね。

森川
確かに多様化しています。それが故に難しい。
ただ、それを乗り越える照明に関するノウハウがあります。

小高
光源が変わったことによって、現場には何か問題は起きませんでしたか?

森川
起きました。
蛍光灯に関連する製品には、ロングテール品が多く、生産も「プル型」になります。
一方で、LEDは、ある一定の製品を多く供給する「計画生産」となります。
このため、生産方式を見直すために、皆で意見を出し合い、ぶつけ合い、また、
サプライヤー様とも調整をしながら進めてきました。

小高
生産方式の変換はすんなりいきましたか?

森川
すんなりとはいきませんでした。
蛍光灯も当初は計画生産方式でした。それをプル型に変更し、
更にLEDに向けて計画生産にする、となると、
「じゃぁ、前の変更は何だったのか」となります。
そこで徹底的に議論をし、「リスタート活動」を始めました。

小高
事業所幹部が、役職の力を使って押し切ると現場が付いてこない場合が多いです。
その点、森川所長は現場に検討をさせたのですね。

森川
事業所内でも、エリアのメンバーが引っ張っています。
幹部は判断を下すだけなので、楽です。

小高
その皆さんの議論の素地は、どこからきているのでしょうか?

森川
部長と課長の距離が近く、言いたいことを言っています。

小高
とすると、それを見た現場の人も、自由に意見を言う?

森川
かもしれません。
あまりに「率直すぎる」意見もありますが、それも本音の議論なので後に引きずりません。


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~次回に続く~


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