【講演者インタビュー】2月23日 日産自動車 塩飽 様

2018ものづくり総合大会にてご講演いただく、日産自動車 パワートレイン生産技術本部 エキスパートリーダー 塩飽 紀之さんに、日本能率協会の小高がお話をお伺いしました。
(以下敬称略)

まったく違う視点でものづくりを捉える必要が出てくる

小高
ご講演のタイトルにある「Game Change」とは、どのような意味でしょうか?

塩飽
今までとルールが異なる、という意味です。
ルールが異なれば、今までの勝者が勝者でなくなる可能性があります。
また、まったく違う視点でものづくりを捉える必要が出てくると思います。

小高
具体的にはどのような事でしょうか。

塩飽
社会からの要求事項が大きく、常に変化してきています。
私は自動車メーカーなので、自動車を例にとると、燃費や二酸化炭素排出量、
自動車における「音」などです。

小高
それは法規制でしょうか?

塩飽
規制によるものもありますが、お客様からの要望です。
たとえば、音を例にとると、運転時に車内でドライバーが耳にする音と、
一方で自動車が車外に生じさせる音があります。
電気自動車の場合は、いわゆるエンジン音はしませんが、
パワートレイン系の音は生じます。
この「音」をいかにして抑えるか、が今までにない技術です。

小高
確かに、「走る」「曲がる」「止まる」の安全性能に、音は関係ないように思います。

塩飽
そうです。
ですが、運転手が感じる「音」を抑えるためには、新たな部品を組み込む必要があります。
当然、車重も重くなりますし、コストもかかります。

小高
車が車外に生じさせる音の方は、具体的にどのようなものになるのでしょうか?

塩飽
大きさとしては、車が道路を走るときの音より大きな音を生じさせないことです。
あるメーカーでは、エンジンを樹脂製のもので「くるむ」ことで対応していますが、
これも新たに対応すべき課題です。

小高
なるほど。
ところで、世の中の流れはEVシフト、というか、各種の報道などを見てみると、
「EVだけになる」ような雰囲気すら感じますが。

塩飽
確かに、内燃機関のみのモデルしかない自動車、というのは厳しかもしれません。
その場合においても、内燃機関とEVのハイブリッド、燃料電池車など、
いくつかの選択肢があり、「EVだけ」というのはまだ先の世界だと思います。

小高
発電機の用途としての内燃機関、もあり得ますか?

塩飽
個人的にはあり得ないと思います。
内燃機関100年の歴史には、ノウハウがたくさんありますので、
それを発電機としてだけに使うのはもったいないと思います。

小高
新型リーフを出したので、もっとEVを全面的に押してくると思いました。

塩飽
もちろんEVの走りの魅力を商品としてご提供することを目指して努力いたします。


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~次回に続く~


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