【講演者インタビュー】2月23日 NECプラットフォームズ 原田氏
2018ものづくり総合大会にてご講演いただく、NECプラットフォームズ 生産本部 甲府生産統括部 生産統括部長 原田 久嗣氏に、日本能率協会の小高がお話をお伺いしました。
(以下敬称略)
「生産の改革」と「デリバリーの改革」を同時に行いました。
小高
本日はよろしくお願いいたします。
原田
お願いいたします。
小高
玄関に、「工場見学」の来場者用の下足箱があり、かなり靴が入っていたのですが、ご見学される方は多いのですか?
原田
本日は15名くらいお見えになっていると思います。
特に、昨年(2017年)に「GOOD FACTORY賞」を受賞してからは、見学者も増えたように思います。
我々としては、生産現場を見ていただくことで、お客様に安心していただければと思っています。
小高
「GOOD FACTORY賞」を受賞された、また、今回の「ものづくり総合大会」にて
ご講演いただく、「マスカスタマイゼーション」とはどのようなものなのでしょうか?
原田
端的に申しあげますと、ハードだけでなく、システムインテグレートの部分までセッティングし、お客様は、「納品されたものに電源を入れるだけでよい」状態にすることです。
さらに、今回の取組は、それを短納期で行う改善でした。
小高
短納期、とはどれくらいでしょうか。
原田
御注文をいただいてから最短4日間でお客様の手元に届きます。
もちろん、納品場所などの様々な条件が整った場合ですが。
営業担当者がお客様と使用を打ち合わせ、生産現場に情報を送ると、すぐに納期がはじき出せます。
小高
デリバリーまでを含めるのであれば、生産ラインの見直しだけでは実現しませんね。
原田
そうです。
その為に、「生産の改革」と「デリバリーの改革」を行いました。
お客様のご要望に、いかにして応えるか、それも製造現場だけでなく、営業と物流も、もちろん、開発も、すべてが協力して実現しています。
小高
簡単に「協力して」とおっしゃいましたが、営業と製造現場は、あまり関係が良くない事例が散見されます。
こちらではどうだったのでしょうか。
原田
関係が悪かったとは言いませんが、やはりお互いを理解しきれていなかったと思います。
営業担当者も、案件を纏めてくる中で、どうしても発注が集中する場合があります。
工場側も、すべてに対応できれば良いのですが、人的な制約もあります。
繁閑が生じない生産体制にするにはどうしたらよいのか、その為に営業担当者に工場を見学してもらいました。
~続く~