【講演者インタビュー】2月22日 デンソー 加藤様~その2

2018ものづくり総合大会にてご講演いただく、デンソー 生産革新センター ダントツ工場推進部長 加藤 充 さまに、日本能率協会の小高がお話をお伺いしました。
(以下敬称略)

「情報」を利活用した「ものづくり」ってすごい素敵だな、人が輝く場なんだな!と感じて頂けたら

小高
最後に加わった「IoT」は、どのような位置づけなのでしょうか?

加藤
モノづくりにおけるリーンとは、設置する生産ライン・設備自体が「ムダ」ミニマムであること、
生産活動に入ったところで起きる設備が止まったり、
不良を作ったりしない「ロス」がミニマム化の状態であることです。

今までは、特に生産活動における「ロス」ミニマム化の実現は
ベテランの暗黙知などより予防保全や改善で支えられてきました。
ただ、この手法だけでは将来的な少子化による労働力人口低下、
海外拠点でのモノづくりにおいて「リーン」にし続けることには限界があると思います。

小高
それぞれの拠点の環境、背景や文化も異なりますね。

加藤
そうです。
よって、IoTでは情報を活用して生産活動におけるロスをミニマム化するだけでなく、
それぞれの製造現場で出てくる改善のアイディアや他工場の良いところは、
すぐに各拠点が参照できるような仕組みを整え、改善を促進し、付加価値を上げていくことを目指しています。

加藤
「インダストリー4.0」は、機械にセンサーを付けて、データ・情報を獲り、
機械にフィードバックする「Machine to Machine」と理解できます。
一方の「ダントツ工場」は、機械が人に気付きを与え、人が改善を施し、
機械を賢くしていく「Machine to Human to Machine」を構築することを目的としています。
ベテラン作業員の作業における行動や判断、動作を情報化し、
それを機械に当てはめていくことができればと思っています。

小高
なるほど。

加藤
モノづくり現場は、常に「ベストプラクティス」を求める場であるべきと考えます。
そして、ベストは常に日本にあるとは限りません。
人が並んでモノを作る「手組み」工場は、日本にはほとんどありません。
この為、この手組み生産におけるベストとなるノウハウは海外の工場同士で共有しあうことになります。
日本の工場が全てにおいて常にベストを提供する“先生”である時代ではないといってもいいでしょう。

小高
今後、どのような方向を目指すのでしょうか。

加藤
機械と人が協調しあって、「改善」と「革新」を絶え間なく続けていくこと、です。
「100点満点ならよい」と思わずに、常に「120点、140点」を目指すモノづくりをつくっていきたいと思います。

小高
ありがとうございます。
最後に、こんな参加者に聞いていただきたい、というようなご要望はありますか?

加藤
企業規模の大小によらず、「次世代のモノづくりはどうあるべきか」を
常に考えている方と議論させていただきたいと思います。
また、製造業以外、あえて挙げるならば情報を中心に扱う企画・開発者の方。
「情報」を利活用した「ものづくり」ってすごい素敵だな、人が輝く場なんだな!と感じて頂けたらと思います。

小高
ありがとうございました。
ご講演を楽しみにしております。


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