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花王・JMA対談インタビューその5|「品質」セッションへの期待とは?

2015ものづくり総合大会の企画委員会「品質」ワーキンググループ・リーダーである花王の大谷氏と企画事務局の日本能率協会 安部武一郎の対談インタビューです。(以下敬称略)

「品質」セッションへの期待とは?

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ーーーそれではお二人にお聴きします。今回、多様な業種業態からのご講演が目白押しですが、ご講演に期待する内容はどんなことですか?

大谷
ものづくりにおいて「品質を高める」という事は、決して内方向の効用だけではなく、外方向でアピールすることでもあるという気づきを得られればと思います。

一般的に、ものづくり企業は、大変こだわりをもって取組んでいる製品の高品質さを、なかなか伝えきれていない、届けられていないという面があると思います。
届け方が上手なお会社、と言ったら語弊があるかもしれませんが、そのような印象を持たれている企業について、何かしら参考にすることができたら非常に有意義だと思います。

「品質を武器に」というタイトルを私たちがつけましたが、「武器」には「戦い」というイメージがあります。戦いと言うと相手を打ち負かすという語感があるかもしれませんが、我々にとっての競争というのは、相手を打ち負かすというよりもお客様に選ばれる競争をしているのだと思うのです。

お客様に選んでいただく。他社よりもいいものをつくって選んでいただく。そういう競争をしていて、その時に高品質を武器にする。

聴講される方には、そういった想いをセッションの中で読み取っていただく。そして感じるところがあったら、これからのものづくりに活かしていただいたり、お客様にお伝えしたりしていただきたいのです。

それからもうひとつは、生産現場において、自分たちが高品質の飽くなき追求をしていることが、お客さんになかなか見えない部分があるとしたら、それを見ていただけるようにするにはどうしたらいいのか。

「自分たちのものづくりは、こんな理由で高品質だ」ということがお客さんに見えるようにする。そして、それが届いている、という感覚・成功体験についての臨場感も感じていただけたら嬉しいですね。

色々な業態から、品質にこだわりそれを届けるヒントを得て、参加される方々が「自分たちはどうしたらアピールできるのか」と考えられる場になったらいいなと思います。

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ーーー安部さんは、どうですか?

安部
ワーキンググループで大谷さんが話してらしたのですが、高品質を打ち出すことが、そこで働いていらっしゃる方々のモチベーション向上に寄与するという仮説です。

品質には完璧ということはないですから、高品質を打ち出せるかどうかは、効果的な取り組みだけでなく、精神的な壁を乗り越えることの大切だと思うのです。
精神的な壁を超えて、品質をアピールしていけると、きっと「ここでつくっている商品はすごいんだ!」と思えるようになる。それは大きなモチベーションになる。

実際につくっているものは確かにすごいはずですから、それは働いている方々のモチベーションにもなるし、その商品を選んで購入されるお客様のためにもなると思うんですね。
「品質」にはそんな力があるのかなと感じています。

その一端を感じていただけたら、このセッションからのメッセージがお届けできたことになると思っています。

大谷
実際、お客さんに対する品質アピールと、つくっている人のモチベーションには深い関係があると確信しています。

品質に携わる人たちが、実際に品質が自社の武器になっている、お客さんに受け入れられていることがダイレクトに感じられれば、更にプラスのスパイラルに変わっていくと思います。

一般的には、なにか問題があると、どうしても負のスパイラルになっていきますよね。萎縮してしまう、というのでしょうか。
そうではなく、実はもっと一歩も二歩も前に出ていくための取り組みにできるはずなんですよ。

まさに生産現場に携わる方にも参考にしてほしい内容ですね。

ーーー確かに、講演各社の現場の方々にとって当たり前にやっていることが、他社から見たら特別であったり、新たな視点や斬新な取組みであれば参考になりますよね。

大谷
当たり前の取組みというのは、社内から見たら当たり前ですが、社外やグローバルに見ると、例えば歩留まりなどとてもすごい数値でやられていたりするのです。

ただし、社内で高品質を議論していると、品質の高低のモノサシがないこともあります。

そのモノサシの1つの要素は、コストだと思います。モノサシを使って、ローコストではロークオリティーのものしかできないという常識に挑戦する。ハイクオリティーのものをローコストでつくることにチャレンジする訳です。

まだ技術が充実していない国や会社がやるとするなら、高品質のものを低コストでつくることへの挑戦は、まさに技術の進化への挑戦です。そして、それはまさにイノベーションなのです。

研究開発でも技術開発でも、品質とコストというある意味相反するものを解決していくプロセスなんです。高品質とローコストを両立することはまさに技術の進化だろうなと思います。

価値工学、バリューエンジニアリングは簡単な式で表されますよね。品質をコストで割ったものが価値です。高品質で低コストのものをつくるとすごく価値が上がる。

今、世間で言われている品質を、もう少しひもといて、モノサシを適用していくと、もっともっと切り口があるはずです。そんな視点で講演を聴講していただければ非常にいいセッションになるのではないかと思います。

ーーーーそうすると、参加対象としては品質関連の方だけでなく、例えば、製品を構成する部材を調達しているような方にもぜひ参加をいただきたいですね。

大谷
調達で、高品質でローコストのものを仕入れるノウハウや仕組みは、まさにその企業の技術レベルの高さですよね。安くて高品質なもの、つまり高い技術を持っている会社から調達するのが調達者の腕の見せどころでしょうし、そのような会社とどのようにうまく共同開発や協業をしていくのかも技術のひとつなのだろうと思います。そのノウハウ、技術レベルがあがるということは技術革新、技術進化ですよ。

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