237-2 足利銘仙をいまに伝える――足利織物伝承館
織姫神社の足元の交差点のすぐ手前に、足利織物会館があり、この2階に、足利の織物の歴史を伝える「足利織物伝承館」がある。 足利の産業の歴史の中で特筆に値するのが、足利銘仙での成功である。大正時代まで一般的な衣料品として用・・・
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織姫神社の足元の交差点のすぐ手前に、足利織物会館があり、この2階に、足利の織物の歴史を伝える「足利織物伝承館」がある。 足利の産業の歴史の中で特筆に値するのが、足利銘仙での成功である。大正時代まで一般的な衣料品として用・・・
JR足利駅を出て西に数分も歩くと、日本最古の学校といわれる足利学校、足利氏の屋敷であった鑁阿寺がある。そのさらに先、小高い丘の上に織姫神社がある。 『足利来るなら織姫様の 赤いお宮を目じるしに カラリコトントン カラリコ・・・
すぐ裏にある鑁阿寺は、鎌倉幕府の要職にいた足利氏の根拠地となった中世の武家の館の跡である。 堀に周囲を囲まれ、うっそうと茂った樹木が邸内を隠す。広い庭園に、ゆったりしたスペースづかい、骨太の堀を渡る橋と、門、いかにも豪・・・
足利は歴史と織物で知られた街で、群馬県との県境を挟んで、桐生市と接する。 足利の織物の歴史は古い。東大寺の大仏開眼(752年)に際して献上されたという記録があり、徒然草第216段にも足利の織物が登場する。当時すでに足利・・・
旧飯塚織物工場は現在、MAEHARA20thとしてクラシックカーの展示場(桐生自動車博物館)として使われていて、彦部家住宅の近くにある。 建物は1933(昭和7)年に合名会社飯塚織物工場として建設されたもので、同工場は桐・・・
市内から足利に向かう国道50号線の広沢町交番の角を入った奥にある中世の武家屋敷がそのままのかたちで残る彦部家住宅。 同家の祖は、第40代天武天皇(671-688年)の長男で壬申の乱の英雄・高市親王。現当主は49代目に当た・・・
明治35年(1902年)、農商務省は殖産興業施策により全国6カ所に模範工場を造ることになり、桐生市内、現在のJR桐生駅南口の一帯に造られたのが旧模範工場・桐生撚糸合資会社である。 撚糸とは、繭から糸を紡いだ後、繊維づくり・・・
■現代に生きる庄家のたたずまい――有鄰館 天満宮の交差点に戻って、本町通りを下って行くと、左に煉瓦の建物と、土蔵、古い商店が見えてくる。 かつての豪商、矢野家の建物で、表に面して古い酒屋があり、裏に味噌などを醸造してきた・・・
桐生の産業遺産の旅をはじめるには、町の北から南に下ってくることにしよう。 天満宮から、道なりに北に進むと、すぐに群馬大学工学部の入り口がある。 正門を入ったところにかわいらしい守衛BOXがあり、守衛さんがいるので、「同窓・・・
桐生の町を歩いていると、雰囲気のある建物が多いことに気付く。 桐生は、第二次大戦中に戦災に遭わなかったために、戦前の建物が多く残されていて、街の景観を落ち着いたものに演出しているのだ。 建築遺産も歩いて回れる一帯に多い。・・・