安川電機インタビューその2|ものづくり総合大会参加で得たヒントは?
2015ものづくり総合大会の参加者 安川電機 モーションコントロール事業部 モーションコントロール工場 生産技術部 生産技術企画課 課長 近藤純氏にお話を伺いました。日本能率協会の成冨一仁がインタビューします。(以下敬称略)
ものづくり総合大会参加で得たヒントは?
成富
2015ものづくり総合大会に参加する以前に抱えていた、ものづくりの課題をお教えて頂けないでしょうか。
近藤
生産技術の業務は、他社と比べることが難しい領域です。
生産技術の差が価格や納期に出てくるのでしょうが、どんな産業にも競合他社といわれる会社がいくつもあり、その中で勝っているのか、負けているのか、競合他社と比べて自社のレベルがどうか、などということは、なかなか分かりにくいものです。
設計や開発部門であれば、設計図や製品の形、機能で、優劣をつけることができ、実情がすぐに分かると思います。
しかし、生産技術は表に出ることも少ないものですから、優劣をつけにくのです。
成富
おっしゃる通りですね。
近藤
ものづくり総合大会は、調達や購買、人材育成など生産技術以外の幅広い話を聞くことができます。
さまざまな講演で他社の話を聞いて、もっと頑張らないといけないとか、ここは真似できそうだとかいうヒントをもらえたらと思い参加しました。
当社はもともと、生産技術部長が数年に1回、ものづくり総合大会にて講演をしています。
私が講演を担当した部署に所属していたこともあり、様々な業界の企業で、どんなことをやっているのか興味を持ったこともあります。
自分の刺激になりますし、真似できることは真似しています。
自分の部門外のことも含め、聞いてきた話をまとめて関係者に配布し、いろいろな情報を流しています。
他社さんはこんなことをやっていますとね。
成富
きちんと情報共有をされているのですね。
参加するまでにためらうことはありませんでしたか。
近藤
ありましたよ。
以前は福岡の北九州市にいましたから、飛行機代や宿代を考えると、それなりの費用がかかります。
ですが、最近は会社のトップから「井の中の蛙にならないよう外を見なさい」といわれています。
そんな後押しもあって、ものづくり総合大会に参加しています。
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